\で始まる文字列はコマンドになります。
括弧(オプション)がつかないコマンドでは、コマンド文字列の終わりに空白を開けないといけません。%のあとはコメントとなり、%からその行の終わりまでが無視されます。
LaTeXの文章では、最初に\documentclassで「文章クラス」を定義します。
そのあとの\begin{document}より前の部分は「プリアンブル部」といい、
文章の初期化情報を書きます。
そのあと、\begin{document}と\end{document}の間に本文を書いていきます。
具体例を示すと、こうです。
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}
%プリアンブル部
\begin{document}
%本文
\end{document}
jarticleというのが、文章クラスの1つです。
筆者の好み的には、レポートを書くならこれでいいでしょう。
[12pt,a4j]というのは、文章クラスのオプションです。
12ptは、基準となるフォントサイズを指定しています。
a4jは、A4の紙で印刷するためのオプションです。
B5で印刷する場合は、b5jに変えてください。。
サクラエディタを使用する際は、 1.環境の構築で紹介したマクロを使用するといいでしょう。
その他のエディタを使用している人は、コマンドラインからコンパイルします。
例えば、ファイルをあるディレクトリにtest.texというファイル名で保存したとします。
この場合、コマンドプロンプトでこのファイルを保存したディレクトリに移動し、
というコマンドを実行したあと、
というコマンドを実行してください。ここで、a4は紙の大きさを示すので、 B5の紙を使用する場合はb5に変えてください。
実際にやってみましょう。
\LaTeXはLaTeXのロゴを出力するコマンドです。
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}
\begin{document}
こんにちは、 \LaTeX
\end{document}と書いたtexファイルを用意し、コンパイルします。 前述のサクラエディタのマクロを使用する場合、自動でpdfが表示されます。
どうですか?pdfは下の図のような表示になりましたか?
しかし、レポートにするには、何か足りませんね?そう、表紙です。
表紙を作成するには、プリアンブル部で文章の情報を指定し、
\maketitleコマンドを使用します。
また、jarticleクラスを使用する場合、
オプションにtitlepageを追加しなければいけません。
これは、タイトルを独立したページに表示する指定です。
以上の事を踏まえて、表紙を作成してみます。
\documentclass[12pt,titlepage,a4j]{jarticle}
\title{\LaTeX の枠組み}
\author{みけCAT}
\date{}
\begin{document}
\maketitle
こんにちは、 \LaTeX
\end{document}これをコンパイルすると、このようなpdfが得られます。
\titleでレポートのタイトルを指定し、
\authorでレポートの筆者を指定します。
\dateはレポートを書いた日付です。
省略すると自動的にコンパイルした日が挿入されるので、不要な場合はこのように指定します。