秋月電子のLCDオシロスコープキットを作ってみる
秋月電子通商に
「LCDオシロスコープキット(白抜きLCDタイプ・SMD実装済)06204KPL」 (通販コード:K-04279)
という商品があります。
秋月電子通商で販売されている他のオシロスコープは安くても1.5~3万円以上するのに対し、
これはなんと4,700円(2014/9/18現在)という安さ。
というわけで、これを購入し、組み立ててみました。
購入したもの
- 「LCDオシロスコープキット(白抜きLCDタイプ・SMD実装済)06204KPL」 (通販コード:K-04279)
- 「12W級ACアダプター9V1.3A LTE10UW-SY-BS01」 (通販コード:M-07772)
- 「オシロスコープ・プローブ(60MHz)」 (通販コード:M-00239)
- 「変換コネクタ(RCA-P⇔BNC-J)」 (通販コード:C-00124)
- 「FTDI USB・シリアル変換ケーブル(5V)」 (通販コード:M-05841)
- 「ピンヘッダ 2×7 (14P)」 (通販コード:C-00166)
合計で約8,000円かかりました。
本体の組み立て
特に極端に難しい作業はありません。Assembly Notesに書かれていることをやるだけです。
ただし、Assembly Notesだけを見ていても、
Step 2.で取り付けるコンデンサと穴の対応関係がわかりませんでした。
そこで、秋月電子通商のサイトにある部品一覧を見ると、C11が470μF、その他が100μFであるとわかりました。
基板をよく見れば、取り付け位置のまわりの丸の大きさでも判別できます。
また、シリアル通信用のピンヘッダはキットに含まれておらず、実装のタイミングの指示も無いですが、
自分は別途購入し、Step 4.のJ4と同じタイミングで実装しました。
LCDにピンを取り付けるとき、加熱し過ぎるとピンが溶けて(?)端子がグラグラしたので注意が必要です。
簡易プローブの組み立て
このキットには簡易プローブの材料が入っていますが、組み立て方は見当たりません。
ググると組み立て方が出てきますが、ここにも情報を記します。
※ここで記すのはあくまで自分が実行した組み立て方です。もっといい手順があるかもしれません。
- 材料の確認
この簡易プローブの材料は以下のものです。
- ワニ口クリップ(赤1、黒1)
- 短い導線(赤1、黒1)
- シールド付きケーブル(1)
- RCAプラグ(1)
- 熱収縮チューブ(細2、太1)
- シールド付きケーブルの一方の被覆を剥く
シールド付きケーブルの被覆の剥き方(一例)
- 外側の被覆を薄く(1mm程度)ニッパーで切ります。切り過ぎるとシールドが切れて失敗になるので注意しましょう。
- そのまま横(ケーブルの向きに対し直角)方向に切り進め、1周切ります。
- 切り口がいい感じにつながったら、被覆を引っ張り、外します。
- シールドの銅をいい感じに1方向にまとめ、よけます。
- 内側の導線の被覆を、通常の導線の要領で剥きます。
うまくいくと、このようになるはずです。
- シールド付きケーブルの被覆を向いた方を、RCAプラグに接続する
シールド付きケーブルの外側の導線(シールド)をRCAプラグの外側につながっている長い端子に、
内側の導線をRCAプラグの内側につながっている短い端子に接続します。
万が一端子の長さと外側/内側が矛盾する場合は、外側/内側を優先してください。
- 短い導線をワニ口クリップに接続する
赤と黒の短い導線の一方の端の被覆を剥き、それぞれ赤と黒のワニ口クリップに接続します。
色は一致させなくても動作に問題はないと思いますが、一致させたほうが使うときにわかりやすいでしょう。
持ち手が抜けないときは、ワニ口クリップにもう一本のワニ口クリップなどを挟むと、
幅が狭くなって抜けやすくなります。
- 短い導線に細い熱収縮チューブを、シールド付きケーブルに太い熱収縮チューブをそれぞれ通しておく
この手順を忘れて先に細い導線とシールド付きケーブルを接続してしまうと、
一旦切らなければ熱収縮チューブを入れられなくなってしまうので注意しましょう。
- 短い導線の反対側をシールド付きケーブルに接続する
短い導線およびシールド付きケーブルのプラグやクリップが付いていない方の端の被覆を剥き、
黒いワニ口クリップのついた導線をシールド付きケーブルの外側の導線に、
赤いワニ口クリップのついた導線をシールド付きケーブルの内側の導線に接続します。
ここでシールド付きケーブルの外側の導線に接続した方のワニ口クリップがGNDになります。
また、このとき、導線は互いに反対方向を向くように接続するべきです。
導線の向きを間違えると、ケーブルを折り返す必要が生じるので、
合計の長さが太くなり、熱収縮チューブに入りにくくなるので注意しましょう。
- 導線の接続部分に熱収縮チューブを入れ、収縮させる
まず細い熱収縮チューブを細い導線とシールド付きケーブルの接続部分にかぶせ、収縮させます。
次に太い熱収縮チューブをシールド付きケーブルの外側の被覆を剥いた部分にかぶせ、収縮させます。
熱収縮チューブは、わざわざドライヤーやライターを用意しなくても、
はんだごてを当てて軽くなでることで収縮させることができました。
ただし、この時こて先を使ってしまうと、ハンダがついて汚れることがあるので注意してください。
- 完成
使ってみる
秋月電子のLCDオシロスコープキットを使ってみるに続く
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